藤山一郎--『青い山脈』「青い山脈」(あおいさんみゃく)は、石坂洋次郎原作の日本映画『青い山脈』の主題歌として1949年に発表された曲である。発表当初は
藤山一郎と
奈良光枝が歌っていたが、
奈良光枝が早世したこともあり
藤山一郎の歌として有名である。
作詞:西條八十、作曲:服部良一
長年にわたって世代を問わず支持され、発売から40年経った1989年にNHKが放映した『昭和の歌・心に残る歌200』においても第1位となっている。
1981年1月1日に放送されたTBS「全国歌謡曲大調査、明治から昭和この百年!史上最大のベストテン」では一位を獲得した。また、上述の1989年に放送されたNHK『昭和の歌・心に残る歌200』でも一位を獲得している。
この曲を歌った
藤山一郎と作曲者の服部良一は共に国民栄誉賞を受賞している(作詞の西條は国民栄誉賞創設以前に死去)。
NHK紅白歌合戦では、藤山が紅白歌合戦30回記念として特別出演した1979年の「第30回NHK紅白歌合戦」でメドレー内で歌唱されたのと、紅白40回記念として第1部が「昭和の紅白」として開催された1989年の「第40回NHK紅白歌合戦」の計2回歌唱されている。
作曲者の服部良一は、著書の中で「梅田から省線に乗って、京都に向かう途中のこと、日本晴のはるか彼方にくっきりと描く六甲山脈の連峰をながめているうちににわかに曲想がわいてきた」と記している。近年、これを曲解し北摂地方の山並みとしている資料もあるが誤りである。 そして、この列車の中で手帳に書きとめようとしたが、生憎車内は買い出しの客で満員。五線譜を書くことができない。とっさの思いつきでハーモニカの番号を書いたという。服部自身「周りの人も、闇屋が計算していると思ったのでしょうね。」と回想している。
藤山一郎と
奈良光枝がデュエットで歌唱している映像は1975年に放送された「第7回思い出のメロディー」のものが現存している(奈良は1977年に53歳で死去)。
カラオケ画面では藤山一郎自身が音楽教師の役で出演していた。
藤山一郎は、1993年8月14日(土曜日)19:30から21:30までNHK総合で放送された「第25回思い出のメロディー」内で、本曲を歌唱。藤山にとって、最後のメディア出演となった。
2011年10月から映画の原作者である石坂洋次郎ゆかりの地にある横手駅(秋田県横手市)の発車メロディとして使用されている。
青い山脈:歌詞