『
青春の影』1974年6月5日リリース、作詞・作曲:財津和夫 編曲:チューリップ
『心の旅』から、しばらくアイドル路線を走っていたチューリップが、そのイメージを払拭し、自分達が目指していた本来の音楽に路線修正するために発表したバラードナンバー。
アルバム『TAKE OFF(離陸)』からのシングルカットだが、テイクが異なっている。
この曲のリリースに周囲は大反対だったというが、メンバーの固い意志により発売が決定した。
ボーカルもこれまでの姫野達也から、財津和夫に変わっています。
結婚式などで歌われることも多いが、別れの歌とも始まりの歌ともとれる内容である。
JASRACのデータベースによれば、副題は「I'll always remember you」である。
財津によると、「歌詞はビートルズの「The Long And Winding Road」をモチーフにした」としている。
また前述のように、別れの歌とも始まりの歌ともとれる内容ではあるが、財津自身は「二人の関係が「恋」から「愛」に変わった。ただそれだけ(後略)」・「単純に、主人公である男の成長を歌にしてみようと思った」・「「ただの女、ただの男」になることが確かな幸せにつながると言いたかった」と語っており、平凡な幸せこそが最高だと説いた純粋な恋の歌である。
後のインタビューで、ファンハウス時代のプロデューサーの金子文枝と、1997年の再結成時にエグゼクティブプロデューサーの小野浩次は、この曲をチューリップのベスト曲に挙げた。
青春の影:歌詞