梓みちよ--『こんにちは赤ちゃん』こんにちは赤ちゃん(こんにちはあかちゃん)は、1963年(昭和38年)にリリースされた歌謡曲。
歌唱:
梓みちよ、作詞:永六輔、作曲:中村八大
作曲者・中村の第一子生誕をヒントに永が作詞した作品である。本来はそのエピソードから永がパパの心情を歌詞にして、中村にプレゼントした曲であった。永は自身のコンサートや、後年テレビ朝日の『題名のない音楽会』に出演した際などに、「パパの心情版」のこの曲を歌っている。歌詞は、セシル・ソヴァージュの詩『こんにちは赤ちゃん』を換骨奪胎して作られたもの。
1963年7月6日、NHKテレビの人気番組『夢であいましょう』の今月の歌コーナーにて紹介された。原曲は上記のとおりパパの心情の歌詞であるが、歌手が女性であることなどから、ママの心情に置き換えた。
譜面の視聴者プレゼントへ週に1万通を超える応募が殺到するなどの以後の大反響から同年11月1日、キングレコードよりシングルレコードが発売されると、100万枚を超える(120万枚とも)空前の大ヒットとなり、
梓みちよは本曲で同年の第5回日本レコード大賞を受賞し、第14回NHK紅白歌合戦にも本曲で初出場を果たす。
翌1964年には、5月に東京・文京区の椿山荘で開かれた学習院初等科同窓会に招待され、昭和天皇の御前でこの歌を披露した。明治時代以降において日本芸能界初の天覧歌謡曲となる。また、第36回選抜高校野球大会の開会式入場行進曲に使用された。
坂本九の「スキヤキ」の世界的ヒットの直後ということもあり、同じ作詞・作曲者であるこの曲も、同年英国デッカ・レコードを通じ
梓みちよのバージョンが日本語のまま世界に向けて発売された。
1992年6月10日、作曲した中村が61歳で死去。同年の第43回NHK紅白歌合戦で、
梓みちよは16年ぶり11回目の出演を果たし、中村を偲んで本曲を披露した。
こんにちは赤ちゃん:歌詞