山口百恵--『プレイバック part2』「プレイバックPart2」(プレイバック パート・ツー)は、1978年5月にリリースされた
山口百恵の22枚目のシングルである。発売元はCBSソニー。「赤い衝撃」以来となる50万枚以上のセールスを記録。
作詞: 阿木燿子、作曲: 宇崎竜童、編曲: 萩田光雄。
歌詞中の「Play Back」とは「巻き戻し(戻す)」を意味する。歌詞は、現在起こっているできごとのキーワードをきっかけに昨夜のことを思い出すという展開になっており、キーワード →「ちょっと待って! Play Back!」→ 静寂(巻き戻し)→ キーワード → 回想という流れになっている。タイトルどおり、楽曲は1番の途中で演奏が一時止まり、再び始まるという趣向であった。2番のこの部分のキーワードは「勝手にしやがれ」である。これは、カーラジオから流れてきた「ステキな唄」が
沢田研二の「勝手にしやがれ」であることを示唆し、同曲中の「飛び出していった女」のその後とも重なる一種のアンサーソングとなっている。
元々はプロデューサーの酒井政利の発案から「プレイバック」というタイトルが決められ、阿木燿子に作詞を依頼。その後、馬飼野康二と
宇崎竜童に作曲を依頼し、宇崎竜童版が採用された。しかしまだ物足りなかったスタッフが阿木燿子と
宇崎竜童に作り直しを依頼。翌日にはレコーディングしないとプレスに間に合わないという状況の中、2人はこの曲を更に一晩で作り、翌日にはアレンジャーに渡し、レコーディングまで済ませたという。歌詞中の「馬鹿にしないでよ」はプロデューサーの無茶振りに阿木燿子が頭に来た事に由来する。タイトルに「Part2」が入っているのも、元はこうした製作の経緯による。なお、馬飼野作曲版の「プレイバックPart1」は、本作の翌月に発売されたベストアルバム『THE BEST プレイバック』に、シングルB面用だった「たそがれ祭り」と共に収録されている(シングルカットはされていない)。
「プレイバック part2」歌詞