美空ひばり--『悲しき口笛』「悲しき口笛」 1949年9月10日発売
美空ひばり2曲目のシングル。前作『河童ブギウギ』はB面の収録だったため、「悲しき口笛」が
美空ひばりにとってA面デビュー曲となった。
「悲しき口笛」はセカンドシングルではあるが、実質上デビュー曲として知られている戦後歌謡史に残る名曲である。
作詞:藤浦洸、作曲:万城目正、編曲:田代与志
1949年10月に公開され、当時12歳にして
美空ひばりが自身初の主演を務めた映画『
悲しき口笛』の主題歌
当時、45万枚程を売り上げ、美空ひばりにとって初めてのヒット曲となった。「悲しき口笛」は美空ひばりにとって出世作となり、美空ひばりは「悲しき口笛」のヒットにより一躍有名になった。また、本楽曲の売り上げ枚数は美空ひばりの全シングル売り上げランキングの第10位となっている。1998年時点でのシングル(アナログ盤とCDの合計)売上は日本コロムビア調べで90万枚(概数)。2019年に日本コロムビアが公表した累計売上枚数は110万枚で、美空ひばりの楽曲の中で累計売上枚数第9位である。
映画『
悲しき口笛』は美空ひばりの故郷である横浜市が舞台になっており、主題歌の本楽曲も横浜が舞台になっている。
発売当時の映画の中で本楽曲を「シルクハットに燕尾服」で歌っている姿は「天才少女歌手」と呼ばれていた頃の美空ひばりを代表するものとしてよくテレビ等で取り上げられている。
「悲しき口笛」歌詞