キャンディーズ--『春一番』「春一番」は、1976年3月1日に発売された
キャンディーズの9枚目のシングル。
作詞・作曲・編曲:穂口雄右
元々は前年4月発売のアルバム『年下の男の子』に収録されていた曲である。アルバム収録曲のシングルカットは渡辺プロダクション所属の歌手の曲としては初の試みであったという。ただし、シングル化に当たってはアルバムバージョンのテイクにブラスがプラスされた。
シングル化に当たっての最大の功労者は、当時のプロデューサーの松崎澄夫である。松崎は「春一番」を最初に聴いた時から次の年のシングルにしようと考えていて、シングルに向けて松崎が率先して渡辺プロダクションのスタッフの協力を求めてシングル化が実現した。当時の渡辺プロダクションはチームで動いていたので、ファンクラブも含めた多くのスタッフの尽力によって達成した成果と考えて間違いない。ちなみに、当時ホリプロに所属して山口百恵のディレクターであった川瀬泰雄は、
キャンディーズが「春一番」をレコーディングしている時に隣のスタジオで山口百恵のレコーディングをしていたが、スタジオで鳴り響いていた「春一番」を聞いて、松崎に「これ絶対良いよ、シングルにしようよ」と勧め、松崎も賛同していた。つまり、ずっと前からレコーディングスタッフと穂口の中では「春一番」のシングル化の決意が決まっていたのである。
キャンディーズが1976年の『第27回NHK紅白歌合戦』へ2年連続2回目の出場を果たした際に本曲を歌唱した。
春一番 歌詞