BORO--『大阪で生まれた女』「大阪で生まれた女」は、
BOROの2枚目のシングル。1979年8月1日発売。
作詞・作曲:岡山準三&BORO/編曲:BORO&ROLLING CLUB BAND)
BOROが大阪・北新地で弾き語りをしていた当時、若い客からの「自分たちが歌える大阪の歌がない」という不満に答える形で制作された。ポップスでは上田正樹の「悲しい色やね」と並ぶ、大阪のご当地ソングの代表曲である。
オリジナルは18番まで歌詞がある34分の曲である。このシングル版では原曲の4番、6番と、16番の一部の歌詞を用いている。4番を選んだ理由は「ディスコ」という、発売当時の世相を表すキーワードが入っているからであった。本シングルはオリコン調べで累計17万9000枚を売り上げた。
タイトル通り「大阪で生まれた女」が、高校のときに出会った恋人と愛し合った日々を綴っている。夢を追い上京する男についていき、立教大学近くで暮らすが、最終的に女は別れを選び、大阪に戻る。二人はそれぞれ違う伴侶を得たことも描かれている。いっぽう、シングル版では上京と別れたことだけが描かれる。
この曲の主人公の女性にはモデルはなく、
BOROが考える理想の女性像をもとにイメージを膨らませた架空の存在である。
1979年5月1日、
BOROよりも先に、
萩原健一がシングルを発売している(徳間音楽工業 バーボンレコード BMA-1023)。
2003年9月10日には、阪神タイガース承認の同球団応援歌として、この曲の替え歌である「大阪で生まれた男」が発売された(BORO自身も阪神ファンである)。レゲエ調にアレンジされ、シングルCDのカップリングには「大阪で生まれた女」の再レコーディング版が収録された。
2015年9月16日に、
河島英五や
桑名正博、
やしきたかじんら大阪出身の歌手の大阪ソングを集めたアルバム『
大阪で生まれた歌 (初回限定盤) [ BORO ]』の12番目に2015年版「大阪で生まれた女19」を収録。(5番目に1979年版「大阪で生まれた女」を収録)36年ぶりの2015年版は19番から21番を収録し、女の年齢は61歳で娘の家族と、大阪都構想当時の上六を歩く場面で構成されている。続きを描いてほしいという声に応えたものであり、BOROはさらなる続編の制作にも意欲を見せている。
大阪で生まれた女 Full Ver.:歌詞