ロス・プリモス--『ラブユー東京』「ラブユー東京」1966年4月1日発売
ロス・プリモスのシングルである。
作詞:上原尚/作曲:中川博之/編曲:中川博之(1966年版)、斉藤恒夫(1991年版)
発売当初のA面曲は「涙とともに」であった。実際、当時のロス・プリモスは自身のテーマ曲として「涙とともに」を歌うことが多かった。しかし発売から半年後、山梨県甲府市のホステスの間で「ラブユー東京」が話題になり、また作曲した中川博之と友人で後に推理作家としてデビューする内田康夫が制作に係わった深夜ラジオで連夜「ラブユー東京」を流し、次第に知名度が上がる。
ロス・プリモスは自らキャバレーやレコード店を回って18万枚もの歌詞カードを配布し、プロモーションに務めた。
1967年7月、同品番でジャケットデザインを差し替え、「ラブユー東京」がA面曲に昇格する。旧版ジャケットは2色刷りの
黒沢明とロス・プリモスのメンバーの写真が使用されており、新版ジャケットはカラー印刷の夜景と女性の写真が使用されている。
A面/B面入れ替え・ジャケット差し替え前のレコードの売上は累計で4〜5万枚程度であったが、有線放送から人気になり、1967年9月からは毎日1万枚、ピーク時には1日に3万枚も売れた。1967年12月17日から4日間、日劇で「ラブユー東京」の100万枚突破記念ショーが開催された。
オリコンシングルチャートが正式に発表されるようになった1968年1月4日付で1位を獲得し、記念すべき1曲目の1位獲得曲となった。但し、実際には1967年の段階で既にオリコンの発表した総合売上(シングルチャート)、有線放送へのリクエストランキング、ジュークボックスの使用回数ランキングでそれぞれ1位を獲得している。オリコンチャートが正式に発表されて以後の同チャート圏内でのセールスでは30万枚そこそこだが、実際には1967年の段階で既にヒットしている。
「ラブユー東京」の累計売上は通算250万枚に達するとされる。
「ラブユー東京」歌詞