森進一--『襟裳岬』襟裳岬は、1974年1月15日に発売された
森進一の29枚目のシングル。
作詞:岡本おさみ/作曲:吉田拓郎/編曲:馬飼野俊一
「おふくろさん」、「冬のリヴィエラ」などと並び森進一を代表する人気曲の一つである。
第16回日本レコード大賞と第5回日本歌謡大賞の大賞を受賞した。
作詞は岡本おさみ、作曲は吉田拓郎というフォーク全盛期を代表する黄金コンビによる作品である。
ヒットした当時、襟裳岬のあるえりも町の人々はサビに登場する「
襟裳の春は何もない春です」というフレーズに反感を持つ人も少なくなく、渡辺プロや作詞者の岡本宅への抗議の電話もあったが、やがて襟裳の知名度アップに貢献してそういった感情もなくなり、
森進一はえりも町から感謝状を贈られた。
1997年にはえりも町にこの歌の歌碑が建設され、その記念に同年の紅白でも歌唱された。
フォーク界との融合による本作の成功は、以後の歌謡曲界に大きな影響を及ぼした。
本作以降、フォーク系シンガー・ソングライターが歌謡曲・ポップス系や演歌歌手に曲を提供するケースが目立って増えるようになった。
吉田拓郎も1974年のアルバム『
今はまだ人生を語らず』でセルフカバーしている。
こちらは森進一のようなこぶしやしつこさはなく
吉田拓郎の代表曲『旅の宿』のようなテイストのフォーク調の歌い方になっている。
「襟裳岬」歌詞