山本リンダ--『どうにもとまらない』『どうにもとまらない』は、1972年6月5日にリリースされた日本の歌手・
山本リンダのシングルである。
作詞:阿久悠/作曲・編曲:都倉俊一
この曲はまず都倉俊一による曲の方が先に完成し、このメロディーに合わせながら作詞した阿久悠は、最初この曲に『恋のカーニバル』というタイトルを付けたが、『どうにもとまらない』に改められた。後に阿久は「タイトルが『恋のカーニバル』だったら、この曲の運命は全く違っていただろう」と述懐している(阿久自身の著書『歌謡曲の時代 歌もよう人もよう』(新潮社、2004年)の中でも述べている)。
1966年のデビュー曲『こまっちゃうナ』以来ヒットに恵まれず低迷していた
山本リンダは、この曲を初めて聴いた時「すごくかっこいい、これでダメなら歌手はもうダメ」と感じた。
この曲で山本リンダは、それまでの路線を一新し、切れ目の入ったパンタロンや赤いブラウスによるヘソだしルック、過激な振り付けなどを披露して、アクション歌謡の先駆けとされている。話題になった衣装の「ヘソだし」は、「リオのビーチでかっこ良く歌うイメージだから」ということで山本リンダ自身が提案したものである。
オリコン集計では、累計で30万枚を突破した山本リンダ最大のヒット作である(レコード売り上げは40万枚を売り上げた)。
山本リンダはこの曲で1972年の第14回日本レコード大賞作曲賞、日本歌謡大賞放送音楽賞を受賞し、1972年の『第23回NHK紅白歌合戦』に出場した(これは、『こまっちゃうナ』で1967年の第18回に出場して以来)。また1991年の第42回NHK紅白歌合戦では、同じく
山本リンダのヒット曲である『狙いうち』と共に披露した。
2005年には、この曲の詞を手掛けた阿久悠によって、現代風にアレンジした『どうにもとまらない〜ノンストップ』が発売された。原詩では女性の愛に対する熱情がテーマなのに対し、こちらでは男性の恋愛に対する望みが主体となっている。
『どうにもとまらない』歌詞